ヨハネ研究の森では「評価」をどう考えるか

ある一人の人について、どんなに部分を細かく説明しても、その人の全体を把握することはできません。たとえば、頭髪の本数、鼻の高さ、目の形や色、身長、体重、皮膚の色などをいかに説明しても、その人がどういう人であるかの全体像はつかめません。

ところが、これまでの評価は、学習をめぐって、このような部分的な把握の寄せ集めをしてきたのではないでしょうか。数学への関心・意欲・態度はどうか、数学的な考え方はどうか、数学的な表現・処理はどうか、などといったように学力をまず各教科に分断し、各教科をさらに細かい観点に分断して診断し、これらの項目にわたって高得点であれば優れていると言っているにすぎません。

しかし、身体的特徴がさまざまであるように、あることが「わかる」あるいは「できる」ようになるプロセスは人によって異なります。たとえば、一人の教師が小学校1年生に繰り下がりの計算を教えても、それを身につける仕方は実に様々です。だとすると、多少の欠点を補ってあまりあるよさがあるならば、その欠点をあげつらうことよりも、そのよさをきちんと評価できるような包括的な評価が、今こそ必要なのではないでしょうか。

今日求められている学力は、知識の量ではなく、その知識をもとに、たとえ未知の事態に際しても状況を把握し切り拓いていくことのできる力なのです。そして、そのことができるようになるためには、自分自身の力についての深い自覚が必要なのです。自分で自分のことを知る、これはそのような訓練をとおして初めて可能になります。

特に、毎日書く「今日の学習」や、毎年の締めくくりや卒業年次にまとめる「学びの自分史」は、自分の変化について振り返り、分析するまたとない機会となります。

ヨハネ研究の森では、「自己評価」を含めて、学びの全体像を描く新しい評価を研究開発しています。



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