ヨハネ研究の森では現在、人類が誕生した場所としてアフリカを検討しています。その流れの中で、2013年11月4日(月)、かずさアカデミアホールで開催された西アフリカフェスティバルに参加してきました。当日は、アフリカ人の方と直に接したり、アフリカの食事を楽しんだり、アフリカについての話を聞き、体と頭でアフリカを触れることができました。
西アフリカフェスティバル
当日は、西アフリカ各国の大使が木更津に集まる熱の入れようで、各国の食事や民芸品が販売され雰囲気を盛り上げていました。そんな中ヨハネ生は、ベナン共和国の駐日大使であるゾマホン氏の講演や外務省とJICAのアフリカ担当の方による「アフリカ理解セミナー」を主に聞いてきました。今回はゾマホン氏の講演をご紹介します。
ゾマホン氏講演
ゾマホン氏は、かつて日本の芸能界で活躍した人物で、この講演でも流暢な日本語で熱弁を振るいました。
ゾマホン 私が日本語で一番好きな言葉は「お陰様で」という言葉。私が今こうして大使になれたのは、日本人のおかげ。日本人のおかげで私は母国で信頼されて大使になることができた。誰のおかげで今自分はこうしていられるのかが分かるようにならないと立派にはなれない。
日本は資源も何もないのに先進国になった。一方、アフリカは資源も豊富にあるのにそこで暮らす多くの人は依然として日々苦しい生活を送っている。これはおかしいと思わないか。このことを理解するにはアフリカの歴史を知る必要がある。アフリカは400年間の奴隷政策を受けた後に、その後300年間の植民地支配を受けている。この700年間のアラブやヨーロッパによる搾取がアフリカの発展に悪い影響を与えている。1884年から1885年には欧米により、住んでいる人の文化などは全く無視されていくつもの国に分割された。その後、アフリカの国のほとんどは1960年に独立したものの今でも欧米の影響を受けている。例えば公用語は今でも英語やフランス語になっている。
私はG8の全ての国に行ったことがあるが、人間として一番安心して暮らせるのは日本。日本ほど人間性と愛情にあふれる先進国は他にない。日本も過去に韓国や台湾などを植民地化したが、日本の植民地化の仕方は欧米のそれとは違う。日本による植民地化は現地の人に技術などまでしっかり教え、現地の人が自分たちだけでやっていけるようにする。しかし欧米の植民地化というのは搾取するだけ。このように日本はアフリカや世界を救えるはず。
そんな日本には西アフリカの発展に是非協力してもらいたいです。