暁星国際小・中・高等学校 Gyosei International School
ヨハネ研究の森コース St. Johon's School
快挙! 日本昆虫協会三年連続入賞!
2012年10月29日(月)
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吉岡諒人くん、一昨年、昨年に引き続いて優秀賞に輝きました。
ヨハネ研究の森小学6年生の吉岡諒人(よしおかりょうと)くんは、日本昆虫協会主催の「夏休み昆虫研究大賞」に、一昨年、昨年に引き続き、三年連続で入賞するという快挙を成し遂げました。
前回のような「大賞」「最優秀賞」とはいきませんでしたが、みごとに「優秀賞」に輝いた諒人くんの研究発表のテーマは、「自分で作るビオトープ」。
その研究の動機となった諒人くんの論文の一部をご紹介します。
研究の動機
ぼくが、ビオトープを作ろうと思った動機は、まず、生物をふやしたいからだ。去年の研究で袖ヶ浦の水生昆虫調査をしたのだが、その数があまりにも少なかったので、なんとかしたいと思った。
今は、人間の作った農薬や木の伐採、開発や空気、水などの汚染などで、いろんな生物が、絶滅したり減ったりしている。
そして、こういうときに、生物を守りたいと思う人が作るものに、ビオトープというものがある。
ビオトープは、自然に近い池を作ったり、林を作ったりして、生物を呼ぶものだ。
ビオトープに大事なことは、外来生物を入れないこと。外来生物を持ち込むのも、生物が減ることにつながる可能性があるからだ。
そのような理由で、ぼくがビオトープを作りたいと思っていたら、ヨハネ研究の森の先生が学校にビオトープを作ろう言ってくれたのだ。そこで、いきなり大がかりなものをつくるのは、むずかしいので、家の庭にビオトープを作り、その経験をふまえて学校のビオトープを作ろうと考えた。
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このように考えた諒人くんは、昨年来続けている袖ヶ浦や君津、木更津市一帯から消えつつある水生昆虫たちの生息調査をもとに、これらの昆虫が自由に生きることができる環境を作りたいと思い、この夏休みに自宅に池を掘り、様々な実験を開始しました。
実験の前に、どのような昆虫にどのような環境が必要かを知るために、水質調査、土の適性検査などを行い、さらには、必要な土壌が自宅にはないことを知ると、彼が所属するヨハネ研究の森の敷地の土壌を調べ、この粘土質が望ましいことがわかると、学校の先生に相談して、その粘土質の土を自宅に運び入れて、昆虫が棲みたい環境を徐々に作り上げていきました。
このプロセスをまとめたものが、今回の優秀賞に輝いたというわけです。
この秋に入り、いよいよ学校の中にビオトープをつくる計画になっています。 この先、どのような昆虫が生息するようになるのでしょう。 私たちも楽しみにしながら、諒人くんの研究活動のサポートを、これからもしていきたいと思います。
一昨年の大賞に輝いた「アリジゴクの生態大研究」と、 昨年の最優秀賞「消えゆく水生昆虫!」