ヨハネ研究の森 サマースクール 2012
2012年7月22日(日)更新
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2012年度サマースクールは、「現代社会のはじまりを江戸に見る」と題して、江戸時代にフォーカスし、通常の学校ではできない歴史の学びかたを体験します。
資料館や博物館に訪問したり、教材資料を観たりしながら、江戸時代の人々の生活や仕事に踏み込んでいきます。また、手元にあるデータから何を読み取ることができるのか、といった、解釈する力や数学的思考力を養うという側面も意識しながら、教科学習の枠を大きく超えた、魅力ある、学びがいのある時間と空間を体験することが秘められたサマースクールのねらいでもあります。



【今年のサマースクール】

すべてのものには「はじまり」がある
〜現代社会のはじまりを江戸に見る〜


期間:2012年7月24日(火)〜7月28日(土)(4泊5日)

東日本大震災で明らかになった「文明に依存した生活」のもろさ。
新しい都市のあり方を模索している今だからこそ、日本の都市生活の原点である江戸に学ぼう。

江戸時代、八重洲は海だった。
新宿は山賊も出ないような荒れ果てた山、四谷も渋谷も谷だった。
練馬には大根畑しかなかった。
山の手といわれる港区は当時村だった。
しかし、江戸は、世界最大の都市として大いに栄えていたという。
江戸の人々の生活とは一体どのようなものだったのか。
そして、どのようにして今の私たちの生活ができあがっていったのか。

江戸には参勤交代などで様々な地域から人が集まり生活をしていた。
そこではどのような言葉が交わされていたのだろう。共通語は存在したのだろうか。

今年のサマースクールは、私たちが生きる現代社会の原点ともいえる江戸時代にタイムワープし、日の出とともに起きて、日没とともに寝静まるという生活を送っていた彼らにとって、エネルギーとはなにか、仕事とはなにか、そして、どのような教育が実践されていたのか、80%以上が農民だったといわれるこの時代の人々の生き方に迫ります。

5日間のサマースクール期間中、江戸東京博物館や歴史民俗博物館に訪問したり、映像で当時の生活ぶりをイメージしたりしながら、資料や教材を手掛かりに議論や学習を展開していきます。
                                  イラスト:江戸東京博物館「日本橋展図録より引用」