ヨハネ研究の森、研究発表会

9月18日、19日と暁星国際学園祭に合わせて、ヨハネ研究の森コース研究発表会が 開催されました。
ヨハネ生が8チームに分かれて、プロジェクトXからテーマを選び、プロジェクトが どのように成り立ち成功してかを研究し発表しました。

<各チームの研究テーマ>

・「運命のゴビ砂漠」〜人生を変えた300万本のポプラ〜
・「炎を見ろ 赤き城の伝説」〜首里城・執念の親子瓦〜
・「ツッパリ生徒と泣き虫先生」〜伏見工業ラグビー部・日本一への挑戦〜
・「謎のマスク 3億円犯人を追え」〜鑑識課指紋係・執念の大捜査〜
・「海底ロマン!深海6500Mへの挑戦」〜潜水調査船・世界記録までの25年
・「日米逆転!コンビニを作った素人たち」
・「奇跡の心臓手術に挑む」〜天才外科医の秘めた決意〜
・「制覇せよ 世界最高峰レース」〜マン島・オートバイにかけた若者たち〜

また、発表会と同時にテーマについて調査したことのパネル展示も行いました。
研究員はこの発表会に向けて、資料を読み込み夜遅くまで議論したり、展示資料を作ったり 番組に取り上げられた人に直接取材したり、電話取材をしました。
発表会前夜には徹夜になったチームもありました。
当日、今までの研究成果を緊張も若干交えて、それぞれ趣向を凝らした形式で発表しました。 わずか15分間しか発表時間がないため、研究成果を全て伝えきるのに苦労している チームもありましたが、協力して発表しました。
発表の後は質疑応答の時間です。
研究員から、主任研究員から、さらに、一般参加者からも質問されました。それらついて 的確に回答する姿にこそ、このプロジェクト研究の成果が見えていました。

<横瀬先生の総評より>
ヨハネでは今年、通常の学習に加えてプロジェクト学習を取り入れています。
これは普通の学校でいう総合学習教科でありこれを英語でプロジェクトベースラーニング といいます。ヨハネでいつも言っている仮説検証。このプロジェクト研究についても 仮説を立ててそれを検証していくことを学習しました。
プロジェクトを成立させるためにいろいろなことを調べたり、チームワークが必要だったり 様々なことがわかったと思います。
プロジェクトXの資料を読み解くだけでも、中学高校の基本知識が必要だということを 十分理解できたと思います。研究発表をするだけでもプロジェクトだということが 理解されたと思います。すなわちプロジェクトを経験したということです。 昨今、「メディアリテラシー」という言葉が使われますが、 活字で読んだものが正しい、理解したことも一つの理解の仕方で正しいということが 一般的には言われてきました。ところが同じ本を読んでも実は理解の仕方が人に よって違うことがわかります。それぞれの解釈を比較してみるとまた新たに理解が 生まれてきます。
映像を見ても同じです。この映像でもヨハネでは何回でも見直して見ます。 足りないところは資料で補完します。場合によっては追加取材もします。 こうしてそれぞれで理解の仕方を作り上げていくこと。これがヨハネの学習です。