10月28日(火)に行われた校外学習は、フィールドワーク同様またもや雨にたたられるという、悪コンディションの中、木更津市内の太田山という小高い丘の中腹にある県立上総博物館に行ってきました。
ウェゲナーの研究の一環で、地球を取り巻く「水の循環」について研究をしている私たちにとって、世界的にも有名な“上総掘り”という、地下水をくみ上げる手法がお膝元にあるということを知り、その実地研修が今回のテーマでした。
近藤さんという、今となっては数少ない上総掘りの名人の映像を見て、実際に使用されている竹などで作られている器具などを見学した研究員たちは、ヨハネ研究の森で耕している専用の畑に使用する水を、この方法で調達することを考えようと、遠大な構想を口にする研究員も現れました。
上総博物館に展示されている、昔の生活の手法を見た私たちは、異口同音に、日本人のものづくりに対する知恵のすごさを、あらためて感じさせられた一日となりました。
この日は、田川校長先生も途中から合流し、午後のセッションに参加していました。ホテルで行われたこのセッションでは校長先生も一参加者として発言する一幕もあるなど、研究員にとって充実した校外学習になったのではないでしょうか。