ヨハネ通信

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理化学研究所主任研究員戎崎俊一先生学園祭特別講演(1/2)

学園祭特別講演の様子をヨハネ生にレポートしてもらいました。

学園祭には、理化学研究所の主任研究員の戎崎俊一先生にヨハネ研究の森へお越しいただきました。戎崎先生は天体物理学をご専門とされながら、その研究分野は多岐にわたり、ヨハネ生が発表の機会を頂いている国際津波防災学会の設立・運営にも関わっていらっしゃいます。

戎崎先生がヨハネにいらっしゃるのは初めてのことでした。私たちは先生がいらっしゃる日を心待ちにしながら、先生のおことばを引き出せるように、そのことばの一片から、今まで見えなかった世界に目を開けるよう、皆で議論しながら先生の著書『科学はひとつ』(学而図書)を読んでいきました。

そして迎えた学園祭当日、私たちがどきどきしながらセッションホールに足を踏み入れると、もう既に先生はおいでになっていて、プロジェクターの前でご講演の準備をされていました。静けさで張り詰めたような空気の中、固唾を呑んでしゃちこばっていた私は、ご準備を終えられた戎崎先生が目の前の椅子にお掛けになった時、そのお顔を見て、先生もまたご緊張されているような気がしました。その時、私たちにできるのは、ヨハネ生のために来てくださった先生の思いに応えるべく、全力でお話を聞くことだと感じたのです。

ご講義が始まると、戎崎先生は想像していた科学者の先生像とは異なり、ずっとフランクに、柔らかく、情熱的にお話くださり、どんどんお話に巻き込まれていくのを感じました。私たちがヨハネで積み重ねている、その日見聞きしたこと、その日得た気付きを、自分のことばで描き直していく営みが、先生の積み重ねられている研究の道にも繋がっているのだという驚き。分からない言葉も沢山あるけれど、先生がどのようにして問題に取り組み、考えていかれたのか、という思考のプロセスを追体験させていただくようで胸が高鳴り、気付くと前のめりになるようにしてペンを動かしていました。そして先生はそれに応えてくださるように、私たちの一人ひとりの目を、表情を見てお話ししてくださり、私たちが首をかしげていると表現を変え、パラフレーズしてくださいます。次第に先生と私たちの間にあった壁がなくなり、場全体が熱を生み出していくような感覚がありました。(つづく)

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