2023年度サマースクールのご報告(4/5)
2回に分けて、ヨハネ生の声をご紹介します。
①文明と天災研究とDMTCとの出会い
私たちヨハネ研究の森では、2011年3月11日の東日本大震災以来、我々の暮らす文明社会と、地球の活動に伴い発生する地震・津波などの天災との関わりについて論じ、今後の生き方を模索する「文明と天災」研究に取り組み続けている。今年で12年目を迎える本研究は、学会への参加や、現地でのボランティアなどの実践を交えながら、研究員、主任研究員の先生方の情熱のもと、綿々と続けられてきた。
今年の6月半ばに、防災・災害に関する最先端の研究に触れる機会を得ることができた。共に文明と天災の研究をしている後輩の誘いをきっかけに、東京大学生産技術研究所の沼田宗純先生の研究室に伺ったのである。そこでは、災害対策本部の活動など、災害時の対応を実践できる体験型の講義が開かれており、普段は見えにくい災害対策の現状を知り、自分で考えながら実際に取り組むという、貴重な経験をすることができた。講義に参加する中で、沼田先生の研究への並々ならぬ情熱や、人情に溢れる暖かいお人柄に触れ、是非沼田先生のお話を、日頃から共に研究しているヨハネ生と一緒に聞かせていただきたいという思いがむくむくと湧き上がってきた。その後、ヨハネの主任研究員の先生方との相談を通じて、今回のサマースクールにて研究室訪問をさせていただくことが叶ったのである。(つづく)