2023年度サマースクールのご報告(5/5)
前回に引き続き、ヨハネ生の声を掲載します。
②サマースクール@DMTC
サマースクールでは、沼田先生のご講義、加えて沼田研究室の大学院生の方々の研究紹介、そして6月にも参加させていただいた災害対策訓練に取り組ませていただくことができた。地震や津波発生のメカニズムから、災害の被害が拡大する要因、災害に対する社会保障の仕組みなど、多岐にわたる内容を広い視点で熱く語る先生の姿に、ヨハネ生もサマースクール生も引き込まれ、私自身も、難解な内容も多く含まれるお話を少しでも聞き逃すまいと、必死にメモを取っていた。
その後の院生の方々の研究紹介では、人工知能の活用、VRによるシミュレーションの作成や、新たな防災訓練のあり方の提案など、それぞれ三者三様の全く違う切り口から、災害からより多くの人を守る社会づくりに繋がる研究のお話を拝聴した。熱心に、楽しそうに研究に取り組まれている学生さん方の志の高さに、私も胸を打たれ、自分も研究を続け、より良い社会づくりに貢献していきたいという思いが燃え上がるようなお話であった。
午後の訓練は、2班に分かれ、災害対策本部チームと、被害状況の報告を行うチームで協力する形式である。情報が入り乱れるなかでの連携の難しさに戸惑いながらも、互いに力を借りあい遂行する事ができ、有事に冷静に適切な行動を選択することがどれほど困難であるのかを身を以て知った。
今回のサマースクールでの研究室訪問を通し、沼田先生や研究室の皆様の暖かな雰囲気や、先生方の情熱のこもった生きた研究に触れさせていただいた。私たちが日々、社会の中で安心・安全に生活をおくる事ができるのは、こうして魂をこめて研究し、守ってくださっている方々がいるおかげなのだと、そのありがたみを肌で感じるとともに、私自身も人々が安心できる社会への貢献に力を尽くしたいと決意を新たにすることができる素晴らしいご講義であった。ヨハネで「文明と天災」を研究する身として、今回出会った先生や院生の方々のように、安心できる社会づくりへの揺るぎない信念を持ち、これからもヨハネ研究の森の仲間たちと協力しながら、精力的に研究を続けていきたい。