高山芳樹先生オンライン講演会(1/2)

「ヨハネ英語の森」の取り組みの中心的な教材の一つになっている
NHK教育テレビで放映された「エイエイGO!」の講師である
高山芳樹先生がオンライン講演会を行ってくださいました。
今回は、「ヨハネ英語の森」の取り組みを、高山先生との邂逅の
エピソードを中心にご紹介いたします。

高山先生の講義を受けて

2月5日、ヨハネ研究の森コースでは、東京学芸大学教育学部教授の
高山芳樹先生によるオンライン講演会が行われました。

高山先生は、物腰柔らかく、優しく、けれど心は常に情熱に燃える、
素敵な先生でした。
先生は私たちの声やリアクションを心から喜んでくださり、
時間いっぱいまで質問を受け付け、沢山のお話をしてくださいました。

さらには、それだけに留まらず、今回高山先生との窓口をされた先生が、
講義前日の打ち合わせで、ヨハネ生の声をまとめたレポートを
お渡しくださったところ、高山先生は夜のうちにコメントや
質問の一つ一つに向き合ってくださり、なんと次の日の講義の後に、
丁寧なお返事をくださったのです。どんな小さな一言すら取りこぼさず、
一行の質問に対して三行も四行も言葉を重ね、一人ひとりに対し、
心を込めてお返事くださり、ヨハネ生一同、感謝の思いで溢れる
ようでした。

この取り組みは、英語をただ無機的に学習するのではなく、
味わい深く、無限に広がってゆく「言葉」として捉え、
日本語との違いを理解しながら、身体性を伴って学ぶというもので、
これまで様々な本や参考書、映像教材を扱ってきました。

そして2016年度、高山先生が企画立案に携わられ、ご自身もまた
出演されているNHK教育番組「エイエイGo！」が導入されました。
たまたま番組をご覧になったある主任研究員の先生が強くお薦め
くださり、数人のヨハネ生が先生から本や録画をお借りしたことが
きっかけでした。
「エイエイGo！」は、宇宙船AA号に集った乗組員3人が、
正しい英語で話しかけなければ故障してしまうアンドロイド・
ルーシーとコミュニケーションを取るため、ルーシーの生みの親
である高山先生の力を借りて英語を学んでいくという設定で
展開していきます。
寮生活をしている私たちヨハネ生にとって、英語のレベルも年齢も
背景も異なる乗組員役の3人が、同じ宇宙船に乗り、
お互いを立て合いながら、力を合わせて英語を学んでいく姿は
強い共感を呼び、「私たちのための番組かもしれない」
という言葉が聞こえてくることもありました。
番組を通して、「楽しく学ぶ」ことができるような
構成となっており、まず日本語話者が陥りがちな罠を
柔らかく言語化し、英語の「音のかたまり」をリズムで捉え、
「発音体操」で身体を動かす、といったように、頭だけではなく、
身体で学んでゆきます。”ただ座って机に向かい、
単語や文法をひたすら覚えるしかない”という英語学習観が
次第に組み変わり、楽しみながら、英語への苦手意識が
ふわりと包み込まれてゆく『エイエイGo！』は、
「ヨハネ英語の森」において継続的に扱われ、
様々なフェーズを迎えながら今に受け継がれてまいりました。

今年度は、春からヨハネ研究の森全体で「エイエイGo！」で学び、
それを入口に英語の学びを進めてきています。
お世話になってきた高山先生に実際にお会いでき、
お言葉をいただけたことへの感動と喜びが、
ヨハネ研究の森を包んでいました。