ヨハネ通信

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国際津波防災学会第5回総会に参加して(1/2)

昨年行われた国際津波防災学会第5回総会に参加したヨハネ生の感想を
ご紹介します。

「学会に初めて参加して考えたこと」

生まれて初めて学会に参加しました。「国際津波防災学会」があり、
ヨハネ生全体で参加することができました。てっきり、研究者の先生の
お話を聞くのだと思っていたら、なんと高校生のヨハネ生の先輩も
大人の研究者に混じって学会発表をするというので、
驚いてしまいました。

先輩は「文明と天災」というテーマで学会発表をしました。
このテーマはヨハネ研究の森で10年間も考えられ続けている
テーマです。今回先輩は、人間がいかにして災害と共に生きるかを、
古代ギリシアにまで遡って研究していました。高校生ながら、
一人の研究者として、とても堂々と楽しそうに発表をする先輩の
姿に、ヨハネ生として憧れを感じました。そして発表を聞いた
第一人者の先生から、研究の観点を高く評価されていて、
「すごい!」と感じ、今までで一番ヨハネの学びのすごさを
感じました。

自分は、ヨハネ研究の森に来て初めて「研究」に出会いました。
もともと、人前に出るのも苦手だったのですが、研究室で先輩たちと
一緒に一つのテーマについて考えたり、それを言葉にして発表したり
する中で、研究を「楽しい」と感じるようになりました。
ヨハネに来てから、「自分が今まで考えたことも感じたこともなく、
それどころかある」ということにすら気付かなかった世界が、
少しずつ見えるようになっているような気がします。そして、
学会での格好いい先輩の姿もやはり、このようなヨハネでの学びの
積み重ねの先にあるのだと思い、先輩たちのように、学び続けて
いきたいと強く感じています。

震災当時のことをほとんど覚えていなくて、今まで津波などの
災害を怖いと思うことはあっても、何故起きるのか、どうすれば
自分や周りの人を守れるのかを、しっかりと考えたことが
ありませんでした。今回の学会を通して、津波の影響をどれだけ
減らせるか、人間に何ができるのかということを研究し続けている
人達がいることを知り、防災と減災のために、自分たちでもできる
ことをきちんと考えていこうと思いました。

初めての学会参加での、もう一つの驚きは、研究者の先生方の心の
優しさでした。今回、学会代表の山中燁子先生のお誕生日祝いを
ヨハネ生で企画し、発表の最後にお祝いのサプライズをしました。
皆で思いを合わせて歌ったバースデーソングは、山中先生にも
とても喜んでいただけました。それだけでなく、学会に参加された
他の先生方も一緒に歌ってくださっているのが画面上で見え、
このように暖かくて学び多い場に参加できて感謝でいっぱいです。

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