ヨハネ通信

ヨハネ研究の森の日々をお伝えします。

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共同研究という「光」

今回は、10月に開催した「研究発表会」のグループでの振り返り
レポートをご紹介いたします。

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先日は、学園祭で研究発表会を行いました。
研究発表会では、今年度の年間統一研究テーマである「協力」を
題材として、3つの研究室が其々の視点から研究し、スライドを
使って発表しました。

私の研究室では「協力と共鳴」をテーマとして研究を始めており、
今回は「動物における協力」について考察しました。
動物行動学者の鈴木俊貴先生(京都大学白眉センター特定助教)や、
認知科学・動物行動学者の岡ノ谷一夫先生(東京大学大学院総合
文化研究科教授)の書籍や論文、映像などを参考文献として、
主にシジュウカラ科に属する鳥類を対象とした言語を含む動物の
コミュニケーション研究と、ジュウシマツなどの鳥のさえずりや
動物の行動(歌)から言語が生まれたという研究をベースに、
動物のコミュニケーションと協力に迫るものです。

研究をしている際に研究室の皆さんは、小鳥たちのさえずりを
聞いて「可愛い」と歓声を上げていましたが、実は、なかには
鳥が苦手な研究員もいました。しかし、今回の研究を通して
小鳥たちを見ていると、段々と愛が生まれ、小鳥たちの生きる
ための行動が気持ちを変化させたのだと話してくれました。

私たちがヨハネ研究の森に出会わず、この共同体のの一員に
なっていなければ、学ぶ喜びも、そこから得られる世界の
美しさも、自分や周りの方を知ることもなく、無知で不安な
暗闇にいたのだと、私は思いました。私たちにとって
ヨハネという場所は、学び、時に苦痛をも伴いそれをも含む
希望、そして光です。喜びが幸せとなり愛が生まれる
この森での生活を、光ある言葉にして人生に刻みたいと
思います。

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研究発表会では、研究結果や内容もさることながら、
研究する過程での思考の変化や気づきが多く生まれます。
このような機会に、多くの喜びや葛藤を経験して逞しく
成長していく芽を大切にしております。

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