井上雄一先生特別講演会「睡眠とは何か」
2017年度・ヨハネ研究の森のサマースクールでは、
さまざまな学問領域を横断しながら、
人類の体に秘められた進化の歴史をたどっています。
8月5日の開校式後、さっそく、東京医科大学
教授の井上雄一先生にご来訪いただき、
人類の「睡眠」を文化的・科学的な観点から
分析していただきました。
人類史と「睡眠」という壮大なテーマのもと、
井上先生のお話は、古代の世界各地における
「眠り」のあり方、宗教と「睡眠」、
古代の自然科学と「睡眠」など、
実に幅広い教養をもとに展開されます。
さらに、歴史的・文化的な視点に加え、
睡眠を誘発する物質や、
睡眠中の脳の状態など、
自然科学の視野からも「睡眠」が語られ、
ヨハネ生たちは、身近なはずの「睡眠」を
新たな視点から眺め直していきました。
そして、夢の文化的側面と脳科学の側面、
生物の進化と睡眠の関係など、
井上先生が描く人類史と睡眠の物語に、
ヨハネ一同、みな驚きを隠せませんでした。
井上先生のお話は、私たち人類の体の中に
進化の足跡がまちがいなく残っているのだと
強く感じさせていただけるものでした。
井上雄一先生、すばらしいご講義を
ありがとうございました!