特別講演会「日本の食料を考える」
ヨハネ研究の森では、人類の直面する様々な課題について、
「人類史」の観点から検討を続けてきています。
今回の特別講演会では、農林水産省で日本の農業政策に
深く関わってこられた進藤様にお越しいただき、
農業を取り巻く環境の変化と、今後の日本の食料を巡る
問題についてお話しいただきました。
現在、世界人口は増加を続けており、2050年には
現在の1.4倍、92億人に達するのではないかという
予想も立てられています。
一方で、異常気象の発生、環境の変動、穀物単収の伸びの
鈍化などから、今後の世界では、食料を巡る状況が
大きく変化していくことになるでしょう。
飽食と飢餓が並存し、世界各地で食料を巡る抗議や暴動が
発生するこの時代にあって、私たちは「食」に対して
どのように向き合っていくべきなのでしょうか。
講演会では、日本の食料事情や、江戸時代の日本の姿、
水資源を巡る問題、そして農業の多面的機能や
被災地での農業整備事業など、数多くの観点から
日本の「食」についての問いを投げかけていただきました。
私たちが検討し続けている「人類史」に対しての
視野を広げることのできる、すばらしい講演会でした!