ヨハネ通信

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かずさDNA研究所様の開所記念講演会に参加しました

10/24(土)、ヨハネ研究の森一同は、かずさDNA研究所様の
開所記念講演会に参加させていただきました。

今回の記念講演会のテーマは、「DNAとたどるイチゴの謎」、
そして「遺伝子検査って何?見えてきた課題と未来」です。
それぞれ、研究所先端研究部の磯部祥子先生、
技術開発研究部の小原收先生により、DNA研究の最先端に関わる
お話をしていただきました。

「DNAとたどるイチゴの謎」では、まず、イチゴが両親から
4セットずつものゲノムを受け継ぐ(ヒトは1セットずつ)
「高次倍数体」であることが取り上げられました。

DNAの複製時には、意外に多くのうっかりミスが発生しています。
そして、生殖細胞をつくるとき、染色体を間違えて複製し
ゲノムセットの数が変化する場合があります。
こうしたとき、動物は死に至るケースが多くなりますが、
植物はほぼ生き残り、その形が変化して作物に
利用されることがあるそうです。

イチゴに関する話題は、さらに全ゲノムの解読と祖先の解明、
品種改良とゲノム情報など、さらに広がります。
ヨハネ生たちは、身近な植物に潜んでいるDNA研究の姿に、
みな驚きを隠せない様子でした。

また、「遺伝子検査って何?見えてきた課題と未来」では、
DNA研究の果たす役割や、これまでの研究の歴史、
染色体の構造など、DNAに関する重要な話題が提示されました。

そして、自らのゲノムを知ることで、私たちの未来が果たして
予測できるのだろうか、と問いかけは続いていきます。
人間の芸術的才能や未来を予言する「遺伝子検査」が
まだ不可能である一方、病気の予見と「先制医療」といった
医療における遺伝子情報は、その重要性を増しています。

ヨハネ生たちは、講演会を通して、すでに足を踏み入れている
DNAの時代に、遺伝子というものとどう向き合っていくべきか
改めて考えねばならない、と意欲を新たにしていました。

私たちが今まさに直面する課題を見つめ直すための
すばらしい機会をいただいた公益財団法人・
かずさDNA研究所様に、この場を借りて御礼申し上げます。

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