カンボジア3Dプロジェクト(5)
本日より、プノンペン周辺にて、様々な支援・交流活動が
NPO法人メイク・ザ・ヘブン様のご協力のもと行われます。
今日の午前中は、まず、カンボジアの負の遺産である
キリングフィールドを見学する機会をいただきました。
現地を目の当たりにしたヨハネ生たちは、その場所の
空気を感じ取りつつ、説明をじっくりと読み解いて
自分自身の理解をつくりあげようとしていきます。
そして、虐殺についての理解をより深めるためには
トゥールスレン博物館を訪ねるべきだと意見が一致し、
皆で博物館へと向かうことになりました。
真摯な姿勢で自ら学ぼうとするヨハネ生の意識の高さが、
よく表れている光景であったと思います。
午後は、くっくま孤児院、タヤマ日本語学校の訪問です。
くっくま孤児院では、子どもたちによる伝統舞踏を
見せていただいたお返しに、聖歌隊の歌を披露しました。
お互いに拍手喝采で、そこからは日本の歌を合唱したり、
サッカーをしたり、コマを回したり…と、ヨハネ生も
くっくまの子どもたちも、はじけるような笑顔で
いつまでも一緒に遊び続けていました。
誰もが心の底から嬉しそうで、ヨハネ生たちは、
カンボジアの人々との心のつながりを強く感じたようです。
最後に、皆さんのお役に立てればと、日本で寄付して
いただいた衣類や食品、文房具などもお渡しできました。
夕食後には、タヤマ日本語学校で、ヨハネ生による
日本語の授業を実施しています。
礼節に厳しく、学びに対する高い意識が要求される
この学校で、ヨハネ生が日本語の授業の先生となるのです。
この授業も、ヨハネ生にとって大きな刺激となりました。
日本語学校の生徒さんたちは、燃えるような学習意欲と
好奇心をもち、彼らに次々と質問を浴びせかけるのです。
自己紹介からすでに大いに盛り上がった授業は、
唱歌「蛍の光」の歌詞を教えあい、全員で歌う場面で
涙を流す生徒さんの姿が見られるほどの大成功でした。
今日一日、ヨハネ生たちはカンボジアの過去と、
今この国で生きる人々の思いや情熱に触れました。
それはとても大きな意味をもつ経験であり、
ヨハネ生ひとりひとりが、この世界の中で
自分に何ができるのかを真摯に考えようとしています。
日頃から鍛えている学びの姿勢が、海外でも十分に
生きていると、彼らの姿から強く感じた一日でした。
明日は、プレイクラン村に滞在し、学校での授業と
井戸掘りによる支援活動を行います。
携帯電話等の電波も入らない場所ですので、
このブログも一日お休みとなります。
ご報告をお楽しみにお待ちください!