2024年度サマースクールのご報告(1/4) サマースクール概要
矢那の森では、大地を焦がすような陽射しに負けじと木々がぐんぐんと背を伸ばし、草葉の合間をバッタやカマキリが躍っています。その向こうで、夏の終わりを惜しむかのようなつくつく法師の声が聞こえるようになりました。
ヨハネ研究の森では、夏休みも終盤に差し掛かる8月21・22・23日の3日間にわたり、サマースクールが開催されました。今回のサマースクールでは、「土から探る地球の未来」というテーマを巡る様々な特別なアクティビティが企画され、多くの外部サマースクール生にご参加いただきながら、本コース在校生、主任研究員、そしてサマースクールに駆けつけてきたOB・OGも一緒になって、頭脳だけでなく、五感も心も駆使して取り組み、大盛況のうちに幕を下ろしました。
コース創立者である横瀬和治先生のセッションとともに幕を開けたサマースクール。「土とは何か」を話し合い、身近でありながら謎多き「土」の正体に思いを巡らせました。今回は、豊かな森の中にあるこの学び舎だからこそできることにも挑戦できました。皆でビニール袋を手に外へ繰り出して、学園中ふんだんにある森の土や、ヨハネ生の農園の土、グラウンドの砂などを集めたり、そこに生きる多様な生き物たちを捕まえたりと、思い思いのサンプルを集め、顕微鏡で観察を行いました。初めて顕微鏡に触れる子もおり、肉眼では見えないミクロの世界に感動の声が上がりました。
さらには学園の外に飛び出し、茨城県つくば市にある、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)にて、農業環境研究部門の和穎朗太先生によるワークショップが開かれ、緑豊かな研究所で土と触れ合いながら、先生と共に土について学びました。
夜はヨハネ生企画のお祭りが開催され、屋台による射的や扇子づくり、花火大会など、サマースクール生と共に夏を楽しみました。
また、大部屋に布団を並べて皆で雑魚寝をし、寮生活ならではの賑やかな時間を体験いただくことができました。
記念品として配布したヨハネ研究の森オリジナルグッズも大変ご好評いただきました。
次回は和穎朗太先生による農研機構でのワークショップの様子についてご報告いたします。