ヨハネ通信

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立命館宇治模擬国連MUNに参加しました(2/3)

今回のテーマはSustainable Development、大きく3つのブロックに分かれ議論しました。

Session 1: Sustainable Cities and Communities (SDG 11)
Session 2: Industry, Innovation, and Infrastructure (SDG 9)
Session 3: Decent Work and Economic Growth (SDG 8)

私たちの担当国は、ブラジルとタイ、テーマはSession 3に決まりました。前提事項を確認、主文にこめる政策をまとめるリサーチを
開始。特に、 Income inequality and wealth distribution、Safeand secure work environment、そしてGender equality in the workplaceをめぐり、担当国について、その成立から歴史的背景、地政学的情報、経済状況、SDGsへの取り組み姿勢と現状や要因について日本語・英語の資料、論文にあたり、発表者だけでなく、研究室の仲間たちと皆で知恵を絞りました。

中学1年生から高校3年生までいる研究室のメンバーたちに、まず「国連」とはなにか、SDG8とは、その国の人々にとって、少数民族にとって、移民にとって、「安心、安全な職場環境」とは何か、彼らが直面している「職場におけるジェンダー問題」の背景にはどのようなことがあるのか。これまでの政策は、なぜ失敗したのか、あるいはうまくいったのか、どの国連機関と、あるいは地政学的に
見て、どの国と連携して行えばうまくいくだろうかと資料を基に説明しあいながら、議論を進めていきました。

また、「模擬」国連というからには、こういう社会を目指したい、国同士の関係、国連機関との関係がこうであったらいいな、というイメージを膨らませ、理想を描くことも大切にしました。メンバーの大半は初めての参加で、聞き慣れない言葉や形式に戸惑いながら、なんとか政策を形にし、それらを90秒のスピーチにまとめます。

本模擬国連の雰囲気は、オンラインでの事前会議やslackでの意見交換でつかんでいましたが、当日、会場で200名を超える参加者たちを前に、メンバーの緊張はMAXに。会場には1時間早く到着。たっぷりとロビーでの打ち合わせ時間をとり、開会式ではメモをとりながら熱心に説明を聞いていました。各ブロックに分かれ、各国の代表たちと主文をまとめ、決議案ドラフト作成が始まると、運営ボランティア達は他グループの総会の見学へ、メンバー達は連携できる国を探し、討議を重ねていきました。昼食は大学の食堂でおいしいランチをいただき、午後から本会場に入ります。

2日目、いよいよ、会場でSession 3の総会へ。各国政策の主張を聞き、討議、修正案、次々と採決を経て合意形成がされていく過程で、担当国の大使として賛成、反対を表明していきます。最初はおっかなびっくりでしたが、数回にわたる公式、非公式に行われる討議を経て、リーダーさん達が決議案をまとめ、次々と修正案が提出されていきます。めまぐるしく英語で進行する総会の進行を助けるべく、運営ボランティアたちは、各国代表から出されるメモを指定された国に届けたり、発言者にマイクを素早く渡したりと大忙しでした。担当国代表として、国益を守りつつ、他国大使と交渉を進めていました。メンバー達は、いずれも90秒のスピーチを堂々と終え、様々な交渉や討議に参加し、最後にはグループ全体で決議案をまとめ、可決させることができました。

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