入学式 〜憧れる「ヨハネ生」になろう〜
2011年4月7日(木)
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東日本大震災からおよそ1ヶ月。 日本が揺れる中、入寮したての新入生を迎え、暁星国際学園の平成23年度入学式が粛々と行われました。 このページでは、ヨハネ生による在校生代表、新入生代表のスピーチをご紹介します。



在校生代表 高校3年 森くん

新入生のみなさん、暁星国際学園へのご入学、おめでとうございます。暁星国際の一員として、 共に力を合わせていきましょう。

僕は5年前に、暁星国際学園の新中学1年生として入学しました。 そして、見知らぬ人と24時間を共にする、寮での生活を始めました。

入寮したばかりの頃は、生活の全てを先輩方に助けていただき、少しずつ、寮の一員となっていったこと を覚えています。そして今年、最高学年として後輩たちを迎える立場になりました。


いま、皆さんに何よりも伝えたいと思うのが、僕が何を大切にしながらこの5年間を過ごしてきたのか、ということです。

僕がずっと心がけてきたのは、尊敬できる先輩や同級生の行動を見たら、「自分もそれができるようになりたい」と強く考え、全精力を傾けて取り組む、ということでした。

5年前、学校生活にも慣れてきた頃、僕は少しずつ在校生の姿を見る余裕ができ始めました。すると、「あの人はすごいな」と感じさせられることが増え、「僕もできるようになりたい」と思うことが出てきました。

たとえば、入学当初の僕は人前で話すことがとても苦手で、声は震え、顔を赤らめ、何を話すべきなのかをすっかり忘れてしまうような生徒で、たくさんの人の前に立つ事すら恥ずかしがっていました。 その一方、堂々と自分の考えていることを話すことができる先輩がいて、なぜ緊張の色も見せずに多くの人に語りかける事ができるのか、僕には疑問で仕方がありませんでした。

それ以来、1人1人の顔を見ながら話すことがいいのではないか、何を話そうとしているのかを事前に書き出すことが大事なのではないか、など、先輩方を見ながら、どうすると多くの人の前で自分の考えていることを伝えることができるのかを考えてきました。それは、今でも考え続けていることです。

また、先輩のように自分もふるまおうとして、同級生から反感を受けてしまうという失敗をすることもありました。しかし、困ったときには先輩が相談に乗ってくれました。そうやって今、自分が上級生としてできること、分かることが少しずつ増えてきています。


それまでにやったことのないようなこと、初めてやることを、自分でできるようにするのは難しいことです。 しかし、なかなかできないことでも、憧れる人に何週間も何ヶ月も食らいつくことで、少しずつ自分の目標に近づいていけました。

本校に入学して今に至るまでの5年間で、僕は、できないことをできるようになりたいと感じ、そして努力することで成長できたのだと思っています。


皆さんの目標となるものは、どこにでも転がっていると思います。語学を学ぶ中で、あるいは部活動に取り組む中で、また寮生活でも、ふと挑戦したいことが思い浮かぶかもしれません。何か目標となるものを見つけた時は、些細なものであっても、それを自分のものにするために精一杯の努力をしてみて下さい。そうすれば、みなさんは新たな力を手に入れることができるはずです。そして、この学園は、それができる学校だと僕は思っています。

僕がこの学園で得てきたものが、新入生のみなさんの生活の参考に少しでもなれば幸いです。 改めて、新入生のみなさん、本日はご入学おめでとうございます。



新入生代表 中学1年 打樋くん

本日は、僕たち新入生のためにお集まりいただき、ありがとうございます。

僕は、小学校の6年間、ずっとブレザーを着ていました。そのせいか、学生服に前から憧れていて、学生服を着ている人は大人だというイメージを持っています。 だから、この場で学生服を着られることを、本当に嬉しく思っています。 他の新入生の皆さんも、同じように新たな心をもってこの場に座っているのではないでしょうか。


僕は、小学校5年生の3学期に、この学校に入学しました。 最初は、周りについていけるだろうか、生活をしっかりできるだろうかと、とても不安でした。 しかし、それにも慣れてきて、周りをよく見はじめた頃、あこがれの先輩たちができました。

その中でも1番の先輩は、自分の住む寮を良くしようとしたり、掃除でも他の人のスペースまで見て、改善すべきところをしっかりと話したりしてくれました。 一緒にサッカーをしたときも、「上手だったよ」と僕をほめてくれました。

その先輩はもう卒業して、学校にはいません。しかし、僕が先輩の意志を継いでいきたいと思います。


僕以外の新入生の皆さんにも、1人1人、憧れている人や、目標があると思います。その目標に向かって、勉強やケンカなどの苦難を乗り越えていきましょう。

そして、僕がこの場にいられるのは、親の支えがあったからだということも忘れないようにしたいと思います。 また、先生方、舎監の方々、家族の皆さん、これからお世話になります。どうぞよろしくお願いします。


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